バックワード・マスキング・オブ・オバマ
昨年7月末に完成した巨大バフォメット像によってデトロイトは悪魔信者のパワースポットとなり、昨年8月にはニューヨークのエンパイアステートビルに巨大なカーリーの顔がプロジェクションマッピングされるなど、2015年のアメリカでは明らかに異変が起きていた。
ちょうど、世界中でSNSのアイコンが虹色に染まっていた頃である。
『バックワード・マスキング』という洗脳法がある。
これは「歌などを逆再生してみると、歌詞とは無関係の言葉が聞こえる」というサブリミナルを悪用したテクニックで、
たとえば
「Do it!(殺せ!)」
「Turn me on dead man!(人の死でムラムラさせてくれ!)」
などというゲスいメッセージを音楽の中にこっそり仕込んでおく。
そうすると、それを聴いた人々の潜在意識へ悪徳をこっそり植え付けられるというわけである。
簡単なやり方としては、たとえば「ゲーチス」という単語を大まかなローマ字表記にすると「geechisu」となる。
次に「geechisu」という綴りを逆にすると「usihceeg」。
文字面だけを見れば「usihceeg」だが、実際に声に出してみると「ゥシーセー」のような発音になる。
それを機械で「シーセェ…」「シーズェ…」と微調整していけば、いずれ「死ね」というバックワードが完成する。
このネガティブな単語は、過去にポケモンのゲーム内で実装されている。
重大なボス戦の曲に仕込まれたので、DS本体のボリュームを下げない限り逃れる術はない。
ちなみに最初の歌にまつわる例について、前者はジューダス・プリーストの『Better By You, Better Than Me』、後者はビートルズの『REVOLUTION 9』なので興味があったら一度調べてみてもらいたい。
このバックワード・マスキングを大きく活用(悪用)したのが、ようやく広島へやって来たオバマ大統領である。
オバマ大統領の有名なフレーズ「Yes, we can!」を逆再生すると「Thank you Satan!」という不穏なメッセージが人々に浴びせられていた事に気づく。
まるで、魔人ブウを倒した救世主だと勘違いした人々から祝福を受けるミスター・サタンのような構図である。
バックワードのポイントは、聞こえてきた内容が人々の頭の中で完璧な文章として成立する事ではなく、聞こえてくる単語ごとの音の波や振動を人々の脳がどう捉えるかにある。
「以前この単語聞いた事あるな」と脳が判断すれば、その単語と似た響きを聞く事で人間の体はふたたび反応・興奮してしまう。
それが「死」や「性」に関わる言葉ならなおさらである。
仕組みとしては『思い出し笑い』に近い。
また、聞こえてくる単語が通常とは逆の綴りであれば、「ムム!これは単語としておかしいぞ!」という理性による抵抗を受けずに、あくまで“音”として人々の体へスッ…と浸透してしまう。
これを脅威と捉えるか利点と捉えるかはあなたにお任せする。
オバマが広島へ来た事でなぜか感謝感激している人がいるが、アメリカというのは日本に原爆を落としただけでなく、被爆した人々を人体実験の材料にした国である。