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三澤ブログ(アンリアル)

漫画・映画・ゲームにアニメ、都市伝説に陰謀論。現実世界で疎まれる「もうひとつの現実(=UNREAL)」から、世の中を見つめ直します。

【少々ネタバレ】映画版アイアムアヒーローの感想

やっと観てきました。映画版。

何というか、原作のファンにはどこか物足りず、映画から漫画に入ったファンは御殿場編読み終わったらすぐ投げ出しそうな仕上がりでした。

 

残弾数を考えず、襲って来る大量のZQNをひたすら皆殺しにするのが「ヒーロー」なのか、生きるために何度も逃げ続け、小田や比呂美を失ってはじめて逃げるのをやめるからこそ「ヒーロー」なのか。

英雄に何を求めるのかによって、人それぞれ向き・不向きが即座に決まる作品なのだろうなというのを改めて感じました。

 

ただ「この映画は原作の改悪だ!」「徹子の扱い雑過ぎだろ!いい加減にしろ!」と叫んだだけでは不毛なので、この映画版を通じて気になった点をいくつか挙げてみます。

 

 

●ZQNの血の色

一般人の感染が始まると、全身の皮膚に血管が浮き出て……という部分は原作と同じだったんですが、モノクロの原作ではあまり描かれなかったZQNの血の色について興味深い点がありました。

最初は緑色だった血が、すぐさま赤に変わる」んです。

映画版では人間がZQNに変わるまでの一部始終を丁寧に撮っているんですけど、感染が終わった直後に顔などからしたたる血が、おそらく空気に触れた瞬間に緑から赤に変わっているんです。

 

元ネタは忘れましたが「本来は緑(青?)の血が流れているにもかかわらず、とことん人間に擬態するために流血の際は赤に変わる」という、地球外生命体の血液にまつわるエピソードがありました。

和製バイオハザードみたいな映画版の中で、アイアムアヒーロー後半のテーマである『地球外からの干渉』について突っついているような描写でした。

 

●カズレーザーが黒い

お笑いコンビ・メイプル超合金のあの赤い人です。

学生時代に服装が目立ち過ぎて周りから待ち合わせ場所にされてしまったというカズレーザーさんですが、この映画版ではさりげなく赤ではなく黒い服を着ています。

街の大通りで感染しZQNになってしまうのですが、普段のカズレーザーさん本人にどこか漂っている狂気がこれまた良い味を出していました。

 

●まさかのサンゴ救済ルート

映画版ではもちろん伊浦も出てくるのですが、原作とは違って立ち回りが大幅に変更されています。

性の乱れが蔓延していた御殿場アウトレットでしたが、R-15の制約下では「セックス」という単語を一度出すだけで限界のようでした。

そんな伊浦ですが、サンゴよりも早い段階で脱落します。

食料庫突入の流れが原作と変わってしまっているせいもありますが、サンゴ=実は半感染寸前まで行ってた説を立てていた自分としてはしっくり来るストーリーになっていました。

結局サンゴは銃を使いこなす英雄にヘコヘコする下っ端キャラと化していたのですが、非リア充×長髪のサンゴが半感染フラグビンビンの英雄に媚びへつらう構図として見るとまた面白いものがありました。

サンゴはわけあって英雄にとどめを刺されるのですが、映画館を出た後は「あれも“共食い”の一環だったのかな」と妄想しています。

 

 

やっぱりアイアムアヒーローは漫画のほうが超絶面白いなと再確認できる反面、意外と漫画とリンクさせているようで意味深な場面もある(ない?)ので、まだ観ていないファンも一応チェックしてみてはいかがかと。

ただし、映像がやたらグロいのとグロい音がやたら大きいのでそのへん注意です。