三澤ブログ(アンリアル)

漫画・映画・ゲームにアニメ、都市伝説に陰謀論。現実世界で疎まれる「もうひとつの現実(=UNREAL)」から、世の中を見つめ直します。

【ジャンプ・ヤンマガ】今週のネタバレ(2016.6.13)

HUNTER×HUNTER No.357

ようやくクロロのトリックが解明されたような回。

353話の冒頭で「いつのまにかアンテナが無い?“釣り糸”でクロロの元へ引き寄せたか?」というヒソカの意味深なシーンがありましたが、今回マチが出てきた事で疑問が解けました。

そうです。「念糸」です。

コルトピもシャルナークもてっきりクロロたちとは別行動だとこちらが勘違いしてただけで、ちゃんと闘技場にスタンバってましたね。

ここしばらく「人形どんだけ増えんだよ!」と思いながら読んでましたが、たぶんコルトピが観客に紛れて複製してたかもしんないです。

ビル50棟が余裕なら人形を何百体もコピーするぐらい楽勝と。ヒソカに顔バレしないようにコンバートハンズで別人に擬態させればいいわけですし。

クロロ自身がブラックボイスを操作すればいいのに、電話越しに謎の指示を出していたのも、コルトピと同じくシャルナーク本人が会場に紛れて人形を操っていたからだと考えられます。

バトル開始直後にヒソカギャラリーフェイクやブラックボイスを披露(披露後に本人たちへ能力を返却)したのは、あくまでクロロがサシで戦う事をヒソカや読者に錯覚させるためだったと。こりゃ一杯食わされました。

つまり、結果としてヒソカはクロロ+旅団のメンバー(マチ・コルトピ・シャルナーク)と戦っていた事になるのではないでしょうか。旅団は根っからの相互協力型(ジョイントタイプ)だったわけですね。

戦闘後のどさくさに紛れてヒソカの遺体をこっそり回収出来たのも旅団のメンバーたちがいたからであり、その動機はおもにマチの温情だったと考えられます。

そんなマチをシャルナークは「優しい」と評価していましたが、「これに懲りたら、次に戦う時は相手と場所をちゃんと選べよ」とマチがうっかりネタバラシをしてしまうお人好し加減を図らずも指していたのでしょう。冨樫(ラブリーゴーストライター)によるメタい皮肉です。

ちなみに「これに懲りたら」の“これ”とは、もちろん今回のクロロ×ヒソカ戦であり、また、旅団にとってこの戦いはヒソカが旅団を裏切った事への制裁という目的が元々あったのだと思います。

そのため、クロロが自ら手を下すにあたってヒソカをおびき寄せやすい状況を得るには天空闘技場が好都合だったのでしょう。

武器を簡単に調達でき、空間が限られているので仲間との連携プレーも効果抜群。そして何よりヒソカに逃げ場を与えない。旅団にとって地の利は万全です。

……

そういった旅団の思惑に気づいた勘の鋭いヒソカはすべてを悟り、怒り、「大切な仲間を殺された強敵と戦ったら自分はどうなるのか?」という性的好奇心からああなっちゃったんだと思います。サイコパスは怖いですね。

そしてヒソカは旅団との決別を示すかのように、シャルナークの亡骸をクロロの刺繍とは逆の形に括り付けました。

 

●喧嘩稼業 第62話

梶原からもらったあの瓶はタンに譲っちゃいそうです。第一試合が終わって興奮し切ってたとはいえ、吉田も生きるのに必死なんでしょう。

それにしてもタンは何をしようとしているのか?(あ、黒い男はたぶん山本陸です。)

傭兵ビジネス?精鋭のファイターたちをテロに利用?地球へこっそり移住している宇宙人たちと戦わせる……?

あるいは新たなシャーマンキングを決める戦いが今後用意されているのかもしれませんが、とにかく彼らは「強い男を集める」のが目的のようなので、陰陽トーナメントにはその選別と本業であるマネタイズを両立させるための、あくまで通過点でしかないような含みがあります。

そして関西板垣組の立ち上げは、トーナメントの敗者である梶原に新たな戦いの場を与えました。

十兵衛に「殺された」徳夫にも、いよいよ父親から見捨てられ、今まで侮辱していた兄から心を折られ…という、これまた徳夫にとって過酷な未来がこれから待っています。

 

…しかし、あの瓶の中身は本当に血清なんですかね?

十兵衛は返り討ち対策の解毒剤だと結論づけていましたが、あの瓶の中身は、敵に拉致された忍者が自身の情報を吐かないために使う自決用の毒だとしたら…徳夫は……

もっとも、陰陽トーナメントに関わった者たちは、トーナメントの閉幕をもってようやく何かが始まっていく感じがこの作品の屋台骨となっているような気もしますね。

あと、元・東京五輪のロゴの人の正体が「糞」だったので口からオールフリーぶちまけました。